こんにちは、中村です。昨日は昼は叔父叔母いとこ一家、夜は開店間もない頃から何度も貸切でご宴会をして下さっているお客様の集まりでした。
昼&夜の貸切営業は初めての経験でした。ミスなく効率よく作業を進めないと調理が間に合わなくなりますから、朝からものすごい気合で臨み、無事にお料理をすべて出し終えた時は、心底ほっとしました。
夜のお客さまを見送り、片づけを開始したとたんに、なんとも悲しくなってきました。
3年以上繰り返しご利用いただいていたのに、次からはもう当店でご宴会を承ることが出来ないなんて。
いつもは大人数のご宴会が終わったあとは、安堵感と達成感とさわやかな疲労感で、最高に良い気分で帰宅するのですが、昨日はなかなか寂しさを拭い去れませんでした。
最終営業日の1月31日が近づき、最後のご利用となる方が増えくると、毎日こんな気持ちで帰るのだろうかと思うと、今から大変さびしいです。
しかし、飲食店の主役はお客さまであり、お客さまに存分にご宴会をお楽しみいただくことこそが店主の使命であります。
営業中はしんみりせず、最後の一日まで春道堂ならではのおいしさとあずましさを追及し続けたいと思っております。
レストランの語源はフランス語のrestaurer(回復させる、元気づける)から来ていると聞いたことがあります。
お腹を膨らますだけの食べ物ならコンビニでもスーパーでも安価に手に入るのに、その何倍もの金額を払って飲食店でご宴会をしてくださるのは、皆で同じものを食べ、語らい、笑い、時には弱音を吐き出し、明日への鋭気を養うためもあるのだと思います。
だからこそ、一年で一番忙しいこの時期に忘年会があるのではないでしょうか?
ままならぬことの多い憂き世ではございますが、それは誰もが同じこと。おいしいものを食べ良い酒を飲み、一夜楽しく盛り上がり、明日からまたがんばって生きてゆきましょう!
12月は中盤戦に突入したばかり。まだまだたくさんの忘年会のご予約お待ちしております!