深夜の無駄話

今回は店とは関係ない無駄話、再放送中の巨人の星の話です……

 

 

みなさん、先週の巨人の星は急展開でした。

 

大リーグボール2号の秘密が左門と花形に明かされ、ついに伴が中日へ行くことを決意しました! 一時は飛雄馬との友情のために、引退して陰で飛雄馬を支えて続けるとまで言っていたのに!

 

伴を翻意させたのはひそかに恋焦がれていた飛雄馬の姉の明子の厳しい叱咤激励があってのことです。

 

実は伴があれほどまでに飛雄馬に執着し、人生を捧げ尽くしていた理由の一つが、高校生の頃から明子に心底惚れていたことだったのです。

 

花形と明子がともに想い合う関係と知り、男として勝ち目がないと思った伴は潔く身を引く代わりに、その弟であり男惚れの相手でもある飛雄馬を命がけで支え続けようと強く決心していました。

 

飛雄馬への友情と明子への愛を貫くためには、飛雄馬の敵になることもってのほかと思う伴は、中日に行って飛雄馬と敵対するよりも引退することを選ぼうとした。

 

しかし、そんな伴の純情かつ一途な想いを、明子は「居心地の良いぬるま湯から抜け出そうとしない」とあっさりと否定します。

 

さらに明子は長年の恋心を告白しようとした伴を押し留め

 

「その先はおっしゃらないで。おかしいわ、まだ青春の門の前でさまよっている大きな坊やが、そんな告白だけは一人前の大人みたい」

 

なんて生涯のトラウマになりそうなひどいことを言い、伴に背を向けて立ち去り、速やかにタクシーに乗り込みます。

 

「ごめんなさい、伴さん。でもわかって欲しいの。青春って、子供から大人になるってつらいことなのよ。あなたみたいに純粋に生きようとすればするほど」

 

タクシーの中で明子は一人胸の中でつぶやきます。伴の絶大なる友情と愛の歴史を誰よりも知っているのに、一切動じず涙の一粒もこぼさずに。明子のなんたる大人の余裕! 

 

傷心の伴はその足で球団事務所に行き、「俺、中日に行きますわい」と川上監督に伝えます。

 

引越しの日、飛雄馬は伴の宿舎の荷造りを手伝う。一つのはさみを同時に取ろうとして触れ合う二人の手。無言で譲り合い伴が先に使ったはさみを無言で飛雄馬に渡す。

 

荷造りを終え、別れの言葉もなく、伴が無言のまま乗り込んだタクシーは速度を上げ走り去ってゆく。届かないほど遠ざかったタクシー飛雄馬に石を投げ涙を流し、タクシーの中で伴も無言で涙を流す。

 

常に明るく饒舌で感情豊かだった伴が最後は終始無言で…… なんと切ない……

 

伴は大人の階段を上り、一心同体だった二人は敵味方に分かれた。友情が何よりも大切だった少年の日は終わり、二人は大人の男同士として対決することになる。

 

物語もいよいよ佳境に! 今まで以上に目が離せません!

フェイスブックはこのブログの転送ですが、そちらもよろしくお願いいたします。