本日も通常営業! と、ちょっと無駄話

こんにちは、中村です。夏の終わりのプレゼント週間週間継続中です。今日は日曜日、お出かけやお買い物の帰りにでも寄っていきませんか?

 

本日はラタトゥイユを使った軽いおつまみと食後に果物をサービスいたします! 旬の果物は本当においしいですよね。夏はすばらしい季節!

 

昨日発表いたしました9月コースのご予約もお待ちしております。今年9月のひと月限りのメニューですので、この機会をお見逃しなく!

 

 

さて、ここからは店とは関係ないお話を……

 

名作・巨人の星が北海道では平日の夕方に再放送されています。週に5回、録画を帰宅後に見るのが楽しみなのですが、いよいよ伴宙太が中日にトレードされそうになって来ました。

 

伴と言えば、常に飛雄馬に寄り添い、時にやさしく時に厳しく、母のよう恋人のように絶大な愛で飛雄馬を支え包み込み続ける大親友です。

 

豪放磊落な快男児でありながら涙もろい感激屋で、毎回のように涙を流しながら小柄な飛雄馬を抱擁するシーンが見られます。

 

伴の犠牲なくしては大リーグボールの完成はおろか、飛雄馬が野球を続けることも、あるいは生きていることも出来なかったのではと思うほど、伴は飛雄馬に人生を捧げつくしています。

 

飛雄馬が父一徹とオズマのコンビに大リーグボール1号を打たれて極度の鬱状態に陥り、うつろな表情で朝から晩まで一日中鞠つきをしていた時など(後に大リーグボール2号の研究に没頭していたとわかるのですが)、飛雄馬が気がふれてしまったと思い、その姿を盗み見ながら「星よ、お前が精神病院に入るなら俺も一緒に入るぞ」とつぶやいたり。

 

一軍から招集がかかっても飛雄馬と一緒にいるために二軍落ちを選び、飛雄馬を悪く言い野球をやめて会社を継げという父親を投げ飛ばして絶縁し、飛雄馬を奮起させるためクッションを抜いたミットで玉を受けて左手を血まみれにし、大リーグボール2号の特訓のために失明寸前まで目を傷め、テレビ出ている飛雄馬を見て「テレビは便利なもんじゃのう。離れていてもこうして星と会える」と喜ぶ……

 

それほどまでに飛雄馬を深く愛する伴ですが、いずれ中日に移籍して一徹の指導を受けて飛雄馬と対決することは子供の頃の断片的な記憶ながら覚えていました。

 

しかし常々「地獄の底まで星についてゆく」「男心に男が惚れて惚れぬいた、星に尽くし続けるのが俺の青春じゃい!」と言っている伴がどうして飛雄馬と離れることができようか、移籍してライバルになるくらいなら、引退してプライベートで飛雄馬を支え続けることも出来るのに。

 

その疑問が頭を離れなかったのですが、このところ飛雄馬が急に、伴はいつまでも自分を支えるだけの陰の功労者のままでいいのだろうか、伴自身の人生を歩み青春を味わうべきではないかと悩み始めました。

 

策士であり飛雄馬のことを知り尽くした一徹はそこを突くつもりなのでしょうが、どんな経緯をたどって伴は飛雄馬に背を向けて中日に向かうのか、気になって仕方がありません。離れるとしても喧嘩別れではなく、双方同意の上でお互いの人生に最良の選択と思って進んで欲しいものです。

 

 

それにしても同じ作品なのに、30数年前、小中学生の頃とは感想がまったく異なることに自分で驚いています。

 

あの頃は主人公である飛雄馬に感情移入していたので、敵対するライバル達を悪のように思っていましたが、今見るとそれぞれが自らの信念に従い、懸命に生きているだけで、全員が誠実ですばらしい人間に見えます。

 

変な髪形でちゃらいと思っていた花形は誰よりもストイックで命がけで飛雄馬に挑み、勝負への執着から時にひどいことも言うが、心の中ではライバルの飛雄馬を常に気にかけて応援してる。

 

一徹は今なら児童虐待で逮捕されるレベルの暴君ではあるが、誰にも媚びず甘えず生き方にしっかりと筋が通っている。特に中日のコーチになってからの凛々しさたるや。

 

オズマだって親に売られ野球人形として育てられた不幸な生い立ちを克服し、自分の意志で真剣に野球に取り組むようになれた。

 

もっさりした見た目でなんか嫌だわと思っていた左門すらかっこよく見える。幼い弟妹たちの生活を守りながらも常に正々堂々真剣勝負を挑み、落ち着き払った振る舞いは武士のごとし。しかも私服はけっこうおしゃれ。

 

なにより、かつてはただの脇役としか思えなかった伴が、ここまで愛と男気にあふれ、有り余るほどの愛嬌のある魅力的な人間だったとは!

 

むしろ主人公の飛雄馬が一番情けなくみっともないように思えるのはどうしたことか。自分のことばかり考え、精神的に不安定で、つらいことからは逃げ、周囲に迷惑をかけ、寄り添い尽くし続けてくれている伴や姉に感謝する気配すらなかった。

 

しかし、姉が失踪し、大リーグボール2号の完成を経て、最近はようやく周りに気持ちを向けられるようになって来た。もう伴のお守りがなくてもやっていけるくらいまで成長したってことなのでしょう。

 

飛雄馬と言う変わった名前は、人間ドラマを描くからヒューマンから取ったと何かで聞いたことがあります。子供の頃の記憶では巨人の星は荒唐無稽な魔球漫画と思っていたけど、大人になって真剣に見るようになって、確かにこれは人間ドラマだと納得しました。

 

 

伴が飛雄馬と対決する場面や最終回など、重要なシーンほどなんとなく覚えているのですが、過程はほぼ記憶にないので毎日目が離せません。打ち切られなければこの先も物語はまだまだ続くはず。

 

不朽の名作を一気に見返すチャンスです。みなさんも今からでも!

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