中学生と春道堂

こんにちは、中村です。今日もいい天気ですね。最近は昼間に外に出るのが楽しいです。

 

先週、3月11日の貸し切りはなんと中学生の部活の送別会でした。ご出席者さまはかわいらしい中学生のお嬢さんとそのお母さんたちでした。すすきののお店を借り切って部活の送別会なんて素敵ですよね!

 

当日は主賓の方以外は早めに集合して店内を飾り付けをされていました。

 

 

横断幕は私が書きましたが、白と青の花の飾りつけはお客様がされました。写真を撮る前にはずしちゃいましたが横断幕の下には銀色のモールもついていました。やさしさとカリスマ性を併せ持ち、後輩たちに絶対的に慕われる奇跡の美少女・直さんにぴったりのクールな装飾です。

 

ご宴会開始前から大人と子供と分かれておしゃべりがはずみ、お食事が一段楽した頃にはビンゴ大会が開催されたりして、終始和気あいあいと楽しげに時間が過ぎて行きました。

 

最後には卒業して行く唯一の3年生・直さんに後輩のお嬢さんたちからのあいさつがあり、その心のこもった言葉に私まで胸を打たれ、厨房の中で密かにもらい泣きしました。

 

今の中学生の女の子って、なんておしゃれでかわいくてしっかりしているんだろうと感心しました。私が中学生だった頃は身体の大きな子供でしたが、今の中学生はまるで小ぶりな大人ですね。

 

しかも帰り際、かわいいお嬢さんに「こんな風に一品一品出てくる店で全部美味しかったことはないけど、今日は全部おいしかったです」と言っていただけて、おばさんすっかり感激しました。繊細で鋭敏な味覚を持つ若い女の子に味を認めてもらえるなんて、まじめに料理に取り組んでいて本当に良かった! 

 

皆様の人生の節目を大いに祝う場を提供できるなんて、その空気を一緒に味わい感激を分けてもらうことができるなんて、しかもお金までいただけるなんて、飲食業とはなんてすばらしい仕事だろうかと改めて思いました。

 

 

かつて地下鉄南北線の北18条駅近くでカフェのようなごはん屋のような店をやっていた私が、このような宴会に特化した店をしようと思ったのは、かつて学生さんの宴会を頼まれたことがきっかけです。

 

前の店は藤女子大学のすぐ近くにあったので、学生さんのサークルの歓迎会や送別会、学校祭の後の打ち上げ等での貸し切り宴会のご予約を承ることがたびたびありました。

 

普段はハンバーグやハヤシライスやカレーなど、同じものばかりを繰り返し作っていたのですが、ご宴会の時はひと組ひと組のお客さんに合わせて真剣にメニューを考え、時間をかけていつもと違う仕込みができるので、とても楽しかったのです。

 

毎年必ず当店を使ってくれたサークルさんもあり、初々しい新入生だった子がやがて先輩として立派に部を仕切り、最上級生となって後輩達に名残を惜しまれつ卒業して行く、そんな青春の一ページを見守ることも楽しみでした。

 

なので、閉店により毎年ご利用いただていてたお嬢さんたちのご宴会を承れなくなったことは本当に残念で申し訳なく思ったものです。

 

いつもご利用くださっていたお嬢さん方は閉店の際には大勢店に来てくれました。藤女子大学の学生さんも職員さんもOGさんもみな素晴らしい方ばかりで、本当に別れがつらかったです。

 

前の店は刃折れ矢尽きと言った状態で、すっかり疲れ果てて店をたたみましたが、もしも再び店をやるなら、次はごはん屋ではなくお酒を出す店にしようと密かに心に決めていたのは、あのご宴会の楽しさが心に残っていたからです。

 

閉店から3年半後、藤女子大学から離れたすすきのに店を開きましたが、大学の職員さんや立派な大人になった当時の学生さんが来てくれることがあり、私を忘れずに居てくれたことをとてもありがたく思います。あの方たちのおかげで今の春道堂と私があります。

 

 

先週の中学生のお嬢さんたちのご宴会は、私に店としての原点を思い出させてくれました。これからもお客さまのお一人お一人の人生の節目に寄り添い、一緒に祝う店であり続けたいと心から思います。

 

今回来てくれたお嬢さん達がいつか素敵な大人になって、お酒を飲めるようになった時にまた来てもらえるよう、今度こそ末長くお店を続けられるようがんばります!

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