ついにPorocoさんに……

こんにちは、中村です。なんと当店、アクティブにさっぽろライフを楽しむための情報誌・月刊Poroco7月号『さっぽろ夏本』の「穴場の旨安グルメ呑み食い帖」のコーナーに掲載されています!しかも丸々1ページ使って!


当店自慢のかわいい前菜もビールのスタンプも私の写真も素敵に撮っていただきました。タイトルに「気さくな女性店主がもてなす一軒」と書かれているのに、私が女性に見えないところだけがちょっと問題なのですが……


実はPorocoさんに載せていただくのは開店前からの夢でした。Porocoさんに載っているお店の情報は上質で信憑性が高いことは札幌の女性には広く知られていますから、我が春道堂もいつかはお声を掛けていただきたいとずっと祈っていました。


開店から1年かかってPorocoさんに掲載されるに値する店になれたことは非常に誇らしく、私以上にお友達やおなじみのお客様の方が喜んてくれていることを非常にありがたく思います。掲載祝いにお花をいただいたり、発売日の朝5時半にコンビニに買いに行ったとおっしゃる方もおられて驚きました。



実は以前に経営していたごはん屋のようなカフェのような店も、何度かPorocoさんに掲載していただいたことがありました。でもあの時は今ほどはうれしくありませんでした。


調理学校の同級生と3人で始めたあの店は、店舗のデザインもコンセプトも私じゃない人が決めたもので、オレンジのソファーが並ぶかわいくておしゃれな店内は、正直、私の嗜好からはかけ離れたものでした。


開店後半年で仲間の二人に突然去られ、その後私一人で店を続けることになりましたが、内装や店の方向性を急に変えるわけにも行かず、自分の店なのに雇われ店長のような気持ちで働いておりました。


なので当時の店をPorocoさんや他のメディアに取材していただいても、どこか「これは私の店ではない」と言う気持ちがあり、心から喜ぶことは出来ませんでした。



その反省もあり、二度目の開業である今回は場所から内装からメニューに至るまで、人の意見に流されずにすべて私の意思で決めようと心の決めていました。


もちろん開店に至るまでには多くの人たちに協力していただき、特に友人Pには物件探しから内装の決定からメニュー作りまで一緒になって考えてもらいましたが、最終決定はすべて自分でしました。春道堂は正真正銘「私の店」です。


だからこそ、Porocoさんに紹介していただけたことは何よりも嬉しく、取材の申し込みのお電話をいただいた後は開店前の店内でむせび泣きました。


開店後しばらくは友人知人以外の来客はほとんどなく、どうすればお客さんが増えるのかわからずに苦悩し迷走した時期もありましたが、自分が良いと思えることをまじめにやっていれば、きっと誰かに見つけてもらえると信じていました。それがいきなり大本命のPorocoさんに見出していただけて、もう本当に感無量です!



書店に今号のPorocoさんが平積みされているのを見るたびに「みんな知らないと思うけど、この一冊一冊に私の店と私の写真が載っているのだよ」と優越感に浸り、購入している人を見かけると「そこのお嬢さん、あなたのお宅には私の写真が置かれることになるのだよ。フフフ……」と心の中でほくそ笑んでおります。


お客様の口コミと紹介のおかげで、今日まで何とか営業を続けて来た当店ですが、Porocoさんのおかげでついに表舞台に出させていただき、極めて晴れやかな気持ちです。なので本日から一週間、準正装の蝶ネクタイで店に立つことにいたします。髪も切って来ましたし、マスター感全開で営業いたしますよ!



最後になりますが今日まで当店を応援し支えてくださったお客様に改めて感謝いたしますと共に、札幌市内飲食店数ある中から穴場中の穴場の当店を発掘して下さったPoroco編集部のTNさまに心より御礼申し上げます。

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コメント: 2
  • #1

    サトウカズヤ (火曜日, 23 6月 2015 18:26)

    店内でむせび泣いた、のところでもらい泣きするところでした。
    次はジャンルが違うかもしれませんが、Otonに掲載されるのを待ってます。

  • #2

    春道堂 中村 (水曜日, 24 6月 2015 02:34)

    >サトウカズヤ様

    コメントありがとうございます。
    おかげさまであこがれのPorocoさんに載せてもらうことができました!

    Otonさんも読み応えのある雑誌で読者としては大好きですが
    当店の方向性からして掲載は難しいでしょうね……
    いつの日かOcanが発行されたら是非とも載せていただきたいものです。

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